何かいい指標はないのでしょうか。
異なる業界間の比較または簡単に指標化された投資の判断基準として、格付が最近注目を浴びるようになりました。
世界的には、S&P、Moody'sが有名ですが、日本にも格付機関が3社あります。
ランク付けは格付機関により異なりますが、通常は最上級のAaaからCまでの格付を各債券に付して投資の安全性を示します。
機関投資家の中には最初からA未満の債券は購入しないと決めている投資家もいます。
また、格付のもう一つの重要な点は、格付により発行される債券のクーポンが異なるということです。
つまり、Aの発行体よりはAaの発行体の方が低いクーポンで発行が可能だということです。
これは、投資家の立場になって考えれば当たり前のことなのですがAの会社よりAaの会社の方が、元利金の返ってくる確率が高いわけですから、資本主義の原則により、Aaの会社の債券を買いたい人がAの債券を買いたい人より多く存在し、したがってAaの会社はAの会社より低いクーポンで債券を発行することが可能になるわけです。
なお、この定義は、Moody's社による日本語の定義を筆者が要約したものです。
金利変動と固定利付債の関係については詳しくご説明しますので、ここではごく簡単に導入をしておきたいと思います。
先程使った首都食料鰍フ5年ものの債券の値段が債券の満期が短くなり、金利が変化するにつれてどう変化するか、というのがここでの問題です。
まず、債券が発行されてから1年目の値段を考えてみましょう。
債券が発行されてから1年目ということは満期まで残り4年になっているわけですから、満期までの4年間のキャッシュフローを4年もののその時の市場金利で割り引いて債券の現在価値を計算すれば、その時の債券の値段が計算できるはずです。
ここで議論を簡単にするために、1年ものから5年ものまでの市場金利がすべて5%であると仮定します。
この結果、満期4年ものの市場金利は5%で、債券の方は5%のクーポンを4年間もらって4年目に100円で償還されるわけですから、計算するまでもなく、その時の現在価値は100円になるはずです。
では、次に発行されてから1年目に金利が低下し、その時の満期4年ものの市場金利が3%であったとすればどうでしょう。
同じように4年間にもらえる5%のクーポンと満期時の償還金の100円を3%で現在価値に引き直せば、答えは107円になります。
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